今年の全日本ダートラは2名の新チャンピオンが誕生!

ニュース ダートトライアル

2017年11月9日

国内グラベルモータースポーツの最高峰、全日本ダートトライアル選手権は10月、広島テクニックステージタカタで行われた一戦で2017シリーズを終了した。長く全日本ダートラの屋台骨を支えるベテランが王座を守った一方で、今年も2名の初チャンピオンが誕生した。

2戦を残してチャンピオンを決めた細木選手は四国出身のドライバー。瀬戸内海を渡って通ったタカタで今季5勝めをあげ有終の美を飾った。
N2クラスの最終戦決戦を制した黒木選手も四国のドライバー。“弟子”に当たる細木選手と念願のダブルチャンピオンに輝いた。
タカタを知り尽くす地元広島の名手、梶岡悟選手。すでに前戦今庄でタイトルを決めたが、最終戦もしっかりと貫録勝ち。

 最終戦が行われたテクニックステージタカタはその名の通り、全国屈指のテクニカルコース。コーナリング速度の高いコーナーが多く、かつ先が見えない丘越え(クレスト)のセクションもあり、度胸が試される難攻不落の名サーキットだ。最終戦にチャンピオン決戦が持ち込まれたのは2クラス。N1クラスでは黒木陽介選手(MJTガルフDLランサー)が3年連続のタイトルを決め、SA2クラスでも全日本ダートラを代表する一人である北村和浩選手(MJトレーディングDLランサー)が王座防衛に成功。通算15回めとなるシリーズチャンピオンを獲得した。

 今年はこの2人のほかにもPN1クラス宝田ケンシロー選手(YHKYBabオクヤマスイフト)、PN2クラス川島秀樹選手(DLオクヤマモンスターヴィッツ)、Dクラス谷田川敏幸選手(ADVANトラストクスコWRX)の3人がタイトルを守った。

 5連覇を飾った谷田川選手は最終戦の表彰式で、来季よりニューマシンの製作に着手することを表明。スバル車をベースとしたスーパー改造車を長く乗り続ける谷田川選手の次期戦闘機は、やはりVAB型WRX STIベースとなることが予想されるが、その成り行きが注目されるところだ。

 一方で、今年もN1クラスで細木智矢選手(DLItzzSPMインテグラ)、SC1クラスでは山崎迅人選手(YHゲンシンMAXミラージュ)が初のチャンピオンに輝いた。

 2人とも、昨年はタイトルにあと一歩まで迫りながらも苦杯を舐めただけに、今年はリベンジ達成だ。来季の全日本ダートラは1戦増えて全9戦へとスケールアップする。近畿のダートラのメッカ、コスモスパークでの一戦が復活するのは地元ファンにも嬉しいところ。そのコスモスでは今週末の12日にシーズンを締め括るビッグイベント、JAFカップオールジャパンダートトライアルが開催される。

 上記のチャンピオン達も、ほとんどが参戦予定だ。ぜひ、現地を訪れて、ダートラの迫力をナマで感じてみてはいかがだろうか?

レポート/JAFスポーツ編集部

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