ジムカーナ

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全日本ジムカーナが閉幕。若き新チャンピオンも誕生

 今年の全日本ジムカーナ選手権は10月1日、全8戦のシリーズが終了した。最後までタイトルを巡る戦いが各クラスでヒートアップ。果たして今年のチャンピオンの顔ぶれはどうなったかな!?

 

 最終戦の舞台となった鈴鹿サーキット国際南コースには、5クラスものチャンピオン決戦が持ち込まれた。国際南コースは、レーシングカートのワールドカップも開催されてきた国内屈指のミニサーキット。ただしジムカーナの場合は、逆走あり、コースとコースを繋ぐショートカットでのパイロンセクションもあり、と、難しい設定が続く。今回も狭いエリアでタイトなパイロンターンが求められる設定もあり、少なからぬ数のドライバーがパイロンタッチに泣いた。

 ロードスター勢が表彰台独占のPN1クラスは中部のテクニシャン、深川敬暢(DLエナペBRIGロードスター)がヒート1、ほぼ完璧なパイロンワークを見せて全日本初優勝。3位に入った関東のベテラン、斉藤邦夫(ADVAN052 ロードスター)がPN部門では初となるタイトルを勝ち取った。PN2はフェアレディZを駆る河本晃一(BSリジットRAYS.Zニスモ)がチャンプ確定の山野哲也(EXEDY 05D 124)駆るアバルト124スパイダーの連勝を食い止めた。PN3はこちらもチャンプ確定済みのユウ(BSエボitzz NTL 86)がシーズン6勝めを獲得。満点チャンピオンとなる120ポイントをあげてタイトルに華を添えた。PN4クラスも10年ぶりに全日本王座に返り咲いた茅野成樹(エアフォルクダンロップランサー)が優勝で締め括った。

 

SA1クラスはまだ20代の若手、若林拳人が、昨年の兄、隼人に続いて兄弟で2年連続のクラス制覇を成し遂げた。

SA1クラスはまだ20代の若手、若林拳人が、昨年の兄、隼人に続いて兄弟で2年連続のクラス制覇を成し遂げた。

 

 注目を集めたのがナンバー付の改造車部門であるSA部門。何と全4クラスともチャンピオン争いがこの最終戦に持ち込まれたのだ。SA1クラスはまだ20代の若者、若林拳人(YH若林自動車速心CR-X弟)がヒート1のタイムで逃げ切り優勝。今季、参戦数は僅か5戦ながら4勝を飾るという圧倒的な勝利でチャンピオンをもぎ取った。このクラス、昨年は拳人の兄である若林隼人がタイトルを獲っており、兄弟で2年連続チャンプという珍しい記録を打ち立てた。

 

全日本を代表するランエボマイスターが激突したSA4クラスは津川信次(左)に軍配。ひと足、お先にPN4クラスチャンプを決めた茅野成樹が祝福に駆けつけた。

全日本を代表するランエボマイスターが激突したSA4クラスは津川信次(左)に軍配。ひと足、お先にPN4クラスチャンプを決めた茅野成樹が祝福に駆けつけた。

 

 SA2クラスは四国の朝山崇(DL◆BPF◆RSKインテグラ)が、ヒート2で起死回生の走りを見せて優勝。ポイントリーダーで臨んだ澤平直樹(YHボレロRACインテグラ)を打っちゃって通算5度めの王座を手にした。そしてSA3クラスは、昨年、初のチャンピオンに輝いた小俣洋平(DLitzzRX7クニトモ)が、宿命のライバルともいえるNSXの西森顕(BSレイズペトロナスCSNSX)を破ってタイトル防衛に成功した。

 全日本ジムカーナを代表するスタードライバー、菱井将文(BSレイズ・クスコランサー)と津川信次(DL☆itzz☆URGランサー)が激突したSA4クラス。シリーズ前半は菱井が勝ち星を重ね、ワンサイドゲームになるかと思われたが、中盤から津川が攻勢に転じ、とうとう決着は最終戦にもつれることに。ヒート1は痛恨のパイロンタッチを喫した津川を抑え、菱井がトップに立つが、ヒート2、背水の陣で挑んだ津川が今大会、総合でもベストとなる1分7秒442をマーク。菱井も自らのタイムを詰め、7秒台に入れたが及ばず。津川が2014年から守り続けてきたこのクラスの王座をしっかりと確保した。トリを務めるDクラスは、前戦から全日本復帰の若手実力派、野尻隆司(itzzDLグローバルランサー)がクラス移籍2戦めで優勝を飾っている。なおこのクラスは、西原正樹(RIKOSEIダムドBSWRX)がすでにチャンピオンを確定済みだ。

 山野を始めとする全日本ジムカーナの屋台骨を背負ってきたベテラン達がしっかりと王座に就いた一方で、ユウ、若林といった若手が堂々たる走りを見せてチャンピオンをもぎ取った今年の全日本ジムカーナ。世代交代への胎動がいよいよ始まった、そんな印象を抱かせてくれた一年だったようだ。