岡山国際開催のスーパー耐久最終戦は#777「D’station Porsche」が初優勝

レポート レース

2017年10月23日

10月14~15日、岡山国際サーキットにおいてスーパー耐久シリーズの最終戦(第6戦)が開催された。レースはグループ1(ST-X、TCR、ST-1〜3クラス)とグループ2(ST-4、5クラス)に分かれての、それぞれ3時間の耐久レースとして実施。今年から新設のTCRクラスでは、#98「Modulo CIVIC TCR」がタイトルを確定した。

ST-Xクラスで念願の初優勝を飾った星野敏/荒聖治/近藤翼組の#777D’station Porsche。

スーパー耐久シリーズ2017 第6戦
配信日:2017年10月14~15日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)

 予選はドライコンディションで行われたが、決勝日は終日雨が降ったり止んだりのウェットコンディションとなった。午後に行われたグループ1の決勝レース。5クラスの内ST-1と2の2クラスはすでにチャンピオンが確定していたが、ST-XとTCR、さらにはST-3のタイトル争いは最終戦までもつれ込んでいた。

 ST-Xクラス(参加8台)はポールスタートの#777「D’station Porsche」(ST-Xクラス)が嬉しい初優勝。その後方では5台が入り乱れる混戦となったが、#3「ENDLESS・ADVAN・GTR」(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/元嶋佑弥組)、#99「Y's distraction GTNET GT-R」(植松忠雄/星野一樹/藤波清斗組)、#1「スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組)の順にチェッカーを受けた。また#8「ARN Ferrari 488 GT3」は、予選で永井宏明選手と佐々木孝太選手が共にベストタイムをマークしながら燃料違反のためにタイム抹消で最後尾からのスタートとなったが、5位まで追い上げ、チャンピオンを確定したかと思われた。しかしレース後、使用燃料違反に対して控訴が提出されたため、裁定まで暫定結果となった。

 TCRクラス(5台)は#97「Modulo CIVIC TCR」(伊藤真一/幸内秀憲/中野信治組)が今季2勝目。予選で石川京侍選手がクラッシュし、黒澤琢也選手と加藤寛規選手のコンビで走った#98「Modulo CIVIC TCR」が5位で完走し、初代チャンピオンに輝いた。ST-1クラス(1台)は#31「Nissoku Porsche 991 GT3 Cup」(小川勝人/影山正美/富田竜一郎組)、ST-2クラス(4台)は#6「新菱オート☆DIXCEL EVO X」(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄組)が優勝した。ST-3クラス(10台)は、#39「ADVICS TRACY RC250」(手塚祐弥/前嶋秀司/鈴木陽組)が逃げ切り優勝。2位ゴールの#62「DENSO Le Beausset RC350」(嵯峨宏紀/中山雄一/山下健太組)が燃料タンクの最低地上高違反により失格となり、#39 RC250が逆転タイトル獲得となった。

 グループ2のレースは午前中に行われた。ST-4クラス(20台)ではクラスポールの#86「TOM'S SPIRIT 86」(松井孝允/蒲生尚弥/坪井翔組)が終始優位にレースを展開し、第2戦からの5連勝でタイトルに華を添えた。ST-5クラス(13台)は#37「DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D」(関豊/梅田剛/井尻薫組)が2連勝で有終の美を飾った。

フォト/©スーパー耐久機構 レポート/皆越和也

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