関口雄飛選手が逃げ切ってSUGO大会を連覇、今季2勝目を挙げる

レポート レース

2017年9月27日

9月23~24日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦がスポーツランドSUGOで開催され、関口雄飛選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が予選2番手からスタートで首位に立ち、そのままレースをリード。今季2勝目を飾った。

2年連続でSUGOを制した関口雄飛選手。前戦オートポリスで連勝を飾ったピエール・ガスリー選手に続いてシーズン2勝めを獲得した。
左から2位ガスリー選手、優勝関口選手、3位中嶋選手の3選手。3人ともチャンピオンの権利を持って最終戦のJAF鈴鹿グランプリに臨む。

2017年JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦
開催日:2017年9月22~24日
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
主催:株式会社菅生、SSC

 23日の公式予選は、ニック・キャシディ選手(KONDO RACING)がコースレコードを更新して、待望のポールポジションを獲得。2番手には関口雄飛選手が7/100秒差で入り、ピエール・ガスリー選手(TEAM MUGEN)が自己ベストグリッドの3番手となった。

 決勝レースは24日午後にスタート。キャシディ選手はマシントラブルに見舞われスタートで出遅れ、関口選手がホールショットを奪う。ガスリー選手も関口選手を上回るスタートダッシュを見せたものの、1コーナーに向けたポジション取りで関口選手が首位を守ってオープニングラップを終えた。3番手にはアンドレ・ロッテラー選手(VANTELIN TEAM TOM'S)がつけていたが、ロッテラー選手は7周目にチームメイトの中嶋一貴選手にかわされ後退。レース序盤は関口選手、ガスリー選手、中嶋選手という3台のトップ争いとなった。

 ロッテラー選手は4番手に下がった後、11周終了という早めのタイミングでピットイン。トラフィックのない場所でコースに復帰するとハイペースで周回し始めた。これに反応したように関口選手もペースアップし、ガスリー選手とのギャップも次第に広げていく。レースが3分の2に差し掛かろうかというところで、目の前に周回遅れのマシンが現れると、チームはピットインの指示。42周を終了したところで関口選手はガソリン補給のためにピットへ入り、暫定6番手、実質のトップでコースに復帰した。

 上位陣がすべてピット作業を済ませると、関口選手は再びトップ浮上。ガスリー選手、中嶋選手というトップ3の顔ぶれも変わらないまま、レースは終盤へ。残り2周となったところで、「ガソリンの搭載量がわずかに足りない可能性があった」という関口選手が若干のペースダウンを見せたことで一気に3台の差が縮まったが、逆転劇は生まれず関口選手がトップチェッカー。第2戦・岡山大会以来の2勝目を飾った。

 2位のガスリー選手は、これで3戦連続の表彰台。中嶋選手は開幕戦で優勝して以来の表彰台フィニッシュで、シリーズランキングも5位に上がった。ポイントリーダーの石浦宏明選手(P.MU/CERUMO・INGING)も8番手スタートから6位入賞で、ガスリーと0.5ポイント差ながら首位を死守している。

レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部

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