ガウラブ・ギル組のファビアR5がラリー北海道2連勝!

レポート ラリー

2017年9月22日

FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第5戦「Rally Hokkaido」が9月15~17日、北海道十勝地区を拠点として行われ、ガウラブ・ギル/ステファン・プレボ組のシュコダ・ファビアR5が2年連続の総合優勝を飾った。また同時開催の全日本ラリー選手権第7戦では新井敏弘/田中直哉組が今季2勝めを飾った。

シュコダ・ファビアR5を駆るG.ギル/S.プレボ組がラリー北海道を2連勝。

2017年FIA Asia Pacific Rally Championship
2017年JAF全日本ラリー選手権第8戦
2017年日本スーパーラリーシリーズ
Rally Hokkaido

開催日:2017年9月15~17日
開催地:北海道

 今年のRally Hokkaidoは、日本初登場のニューマシンが注目を集める一戦となった。まずスウェーデンのファクトリーが製作した三菱ミラージュR5仕様が大挙、3台もエントリー。FIAのホモロゲーションを受けていないため、APRC独自の規定に基づいたAP4車両という扱いになるが、このラリーで過去、衝撃的な速さを見せたヤリ・ケトマー選手がその中の1台をドライブするとあって、そのポテンシャルが大きな注目を集めた。また日本が誇る名門ファクトリー、キャロッセが前戦から投入したファビアR5も日本初お目見えとなった。駆るのはAPRCの経験も豊富な炭山裕矢選手だ。

 ラリーは15日金曜こそ雨がパラついたが、本格的な戦いが始まった16日のレグ1は晴天が保たれた。しかしステージには前日の雨が、特に陽の届かない森林の中を縫うような場所では残り、攻略を難しいものにした。それが影響したか、土曜午前のステージでケトマーや、今年のWRC2で若手注目株として頭角を現したノルウェーのオーレ・ヴェイビー選手(シュコダ・ファビアR5)といった優勝候補が次々と脱落。翌17日のレグ2では、それまで2位につけていた炭山選手のファビアR5もマシントラブルでリタイアとなった。

 インドを拠点とするチームMRFのエースドライバーであるギル選手は2番手のロバート・ブロムバーグ組のミラージュに10分以上もの大差をつけて快勝。全日本ラリーで経験を積んだ今井聡選手(スバル・インプレッサWRX STI)が日本人最上位となる総合3位に入賞した。

全日本ラリーJN6では新井敏弘/田中直哉組が圧倒的な差を付けて優勝。
荒れたラリーを制した天野智之/井上裕紀子組が全日本JN3タイトルを確定。

 シリーズ中、最も長丁場のハードな一戦となった全日本ラリー選手権も、16日のレグ1序盤で三菱の雄、奴田原文雄選手がリタイア、前戦ラリー洞爺からのグラベル2連勝を狙った鎌田卓麻もSS3クンネイワでパンクから大きくタイムロスと、こちらも波乱の展開となった。

 レグ1の勝負所となったロングステージ、クンネイワでライバルを圧するタイムを叩き出した新井選手は、2番手の勝田範彦選手に1分以上の大差で折り返すと、レグ2もペースを緩めず、この日もDAYベストタイムをマークして完全優勝。ラリー開始早々にコースアウトで戦線を離脱した前戦洞爺のリベンジを果たした。

全日本ラリーの優勝クルーは以下の通り。
JN6クラス 新井敏弘/田中直哉組 富士スバルアライモータースポーツWRX
JN5クラス 小濱勇希/馬場雄一組 KYB DUNLOP DS3R3 MAX
JN4クラス 山本悠太/藤田めぐみ組 Sammy☆K-one☆ルブロスYH86
JN3クラス 天野智之/井上裕紀子組 豊田自動織機・DL・ヴィッツRS
JN2クラス 石田雅之/遠山裕美子組 TRDプロクル86
JN1クラス 須藤浩志/新井正和組 スマッシュBRIGダイニチYHスイフト

フォト/JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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