全日本ジムカーナ恋の浦でPN3ユウ選手がタイトル確定!

レポート ジムカーナ

2017年9月13日

全日本ジムカーナ選手権は福岡県のスピードパーク恋の浦で第7戦が開催され、PN3クラスのユウ選手がタイトルを決めたが、残り5クラスは最終戦勝負となった。

PN3クラスのユウ選手が駆る86。今シーズン5勝めを挙げて初タイトルを確定。

2017年JAF全日本ジムカーナ選手権第7戦「とびうめジムカーナフェスティバル in 九州」
開催日:2017年9月9~10日
開催地:スピードパーク恋の浦(福岡県福津市)
主催:TOBIUME、RTCR

 晴天に恵まれた第7戦の舞台・スピードパーク恋の浦は、玄界灘を一望できる風光明媚な立地が自慢の九州スピード競技界の新名所だ。ジムカーナコースは高い縁石を持つミニサーキット区間と広場を使ったパイロン区間の2面構成となっており、決勝は傾斜のある路面や上昇する路面温度にどう対応するのかで勝負が分かれた。

 PN3クラスでは、第6戦タマダまでに4勝を挙げてポイントリーダーに立っている若手期待のユウ選手(BSエボitzz NTL 86)と、シリーズ2位の西野洋平選手(BSALEXC栃木DP那須86)、2016年チャンピオン川北忠選手(オートバックス DL BRZ)、ロードスターRFに乗り換えて調子を上げる大ベテランの天満清選手(ADVANクスコ ロードスター)ら4人によるタイトル争いが激化した。

 第1ヒートではユウ選手がペナルティで下位に沈み、西野選手が暫定トップに立ったが、第2ヒートでは路面温度の上昇により自己タイムの更新が難しい状況ながら、ユウ選手がベストタイムを更新。西野選手はペナルティにより自己タイムを更新できず、ユウ選手が優勝。この結果、ユウ選手が通算5勝目を挙げ、自身初の全日本タイトルを確定させた。

 PN1クラスは、タイトル獲得に王手をかけているポイントリーダー斉藤邦夫選手(ADVAN052ロードスター)の勝利に注目が集まったが、第1ヒートで失速して2番手に留まってしまう。代わって暫定トップに立った福田大輔選手(DLレイズT2Wmロードスター)が第1ヒートのタイムで逃げ切って今季2勝目を獲得。タイトル争いを最終戦鈴鹿南に持ち越した。

サーキット区間を得意とする志村雅紀シビックが土壇場で強さを見せて優勝。

 SA1クラスもタイトル争いは混戦模様。勢いに乗るポイントリーダーの若林拳人選手が欠場したことから、その隙を突いたシリーズ2位のベテラン志村雅紀選手(YHレイルWmDシビックKYB)が第1ヒートから快走。第2ヒートはペナルティに沈んでしまったが、第1ヒートのタイムで逃げ切り、今季2勝目を挙げてポイントリーダーに返り咲いた。

 SA2クラスは、気鋭の澤平直樹選手(YHボレロRACインテグラ)が、2016年チャンピオン朝山崇選手(DL◆BPF◆RSKインテグラ)と高江淳選手(DLオイチェΩBPFインテグラ)らベテラン2名を従えてポイントリーダーに立っている。

 第1ヒートでは朝山選手が澤平選手を約コンマ2秒引き離して暫定トップタイムをマーク。第2ヒートは共にタイムダウンに終わったため、第1ヒートのタイムで朝山選手が今季3勝目を獲得した。この結果、最終戦鈴鹿南では澤平選手VS朝山選手によるチャンピオン獲得をかけた直接対決が展開されることになった。

 SA3クラスでは、2016年チャンピオン小俣洋平選手(DLitzzRX7クニトモ)が連勝で首位に立っており、西森顕選手(BSレイズペトロナスCSNSX)と渡辺公選手による3つ巴のタイトル争いとなっていた。しかし、渡辺選手が今大会を欠場したことから、タイトル争いは小俣選手と西森選手に絞られ、第1ヒートでは2人の走りに注目が集まった。ところが、それぞれミスコースとパイロンペナルティで下位に沈んでしまう大波乱。

 仕切り直しの第2ヒートでは、ベストタイムをマークした小俣選手が逆転優勝。西森選手は脱輪ペナルティを喫して最下位となってしまった。この結果、SA3クラスのタイトル争いも最終戦鈴鹿南に持ち越しとなった。

今大会オーバーオールタイムを計測して優勝を決めたSA4クラス津川信次選手。

 すでにタイトルを決めているPN2クラスは、山野哲也選手(EXEDY 05D 124)が2ヒートともベストタイムで完全勝利。今季6勝目を挙げ、有効6戦全勝となった。

 茅野成樹選手(エアフォルクダンロップランサー)がタイトルを確定させているPN4クラスは、第1ヒートでブッちぎりの暫定ベストタイムを残した野島孝宏選手(DLレイズWMLubランサー)が、第2ヒートではミスコースを喫しながらも逃げ切って2連勝を挙げた。

 SCクラスは第7戦タマダで西原正樹選手(RIKOSEIダムドBSWRX)がタイトルを確定させているが、今大会でも第1ヒートから好タイムをマーク。第2ヒートでは北海道の田辺剛選手(DLSP山田TRS戸田ランサー)が約コンマ2秒差までに迫ったが、西原選手が第1ヒートのタイムで逃げ切って今季6勝目。有効6戦を全勝する強さを見せ付けた。

フォト/西野キヨシ、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

2017全日本ジムカーナ選手権第7戦恋の浦正式結果(269.1KB)

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