全日本ダートラ、ラス前の一戦は5クラスでチャンプ確定!

レポート ダートトライアル

2017年9月7日

全日本ダートトライアル選手権は福井県オートパーク今庄でラス前の一戦となる第7戦が行われ、各クラスでチャンピオンを賭けたバトルが白熱した。

逆転で今季3勝めを飾ったSA2クラス、北村和浩ランサー。
N2クラスはヒート1から他を圧する速さを見せた黒木陽介ランサーが優勝。
PN1クラスを制した北海道の宝田ケンシロー選手は2年連続の全日本チャンピオンを確定。

2017年JAF全日本ダートトライアル選手権第7戦「スーパートライアル in 今庄」
開催日:2017年9月2~3日
開催地:オートパーク今庄(福井県南越前町)
主催:SHALET

 週末の今庄は両日とも快晴に恵まれた。広大なフラットダートの上に置かれた大小の島の間を駆け抜ける今庄は、全日本でも屈指のテクニカルコースのひとつ。ほとんどのコーナーは先が見えないブラインドコーナーであるため、コーナーの先を読んだライン取りも重要だ。

 参加23台と今回最大の激戦区となったSA2クラスは、ヒート2に入ると路面変化の影響か、各車タイムダウン傾向となり、ヒート1トップタイムを叩き出した関東の川村永二選手(SPM・DL・堀部SPランサー)が逃げ切るかと思われたが、シードゼッケンの鎌田卓麻選手(itzzオクヤマDL栗原WRX)が0.015秒上回ってトップに立つ。しかし続く最終走者の北村和浩選手(MJトレーディングDLランサー)がさらに0.4秒、鎌田選手を上回って逆転優勝。シーズン3勝めをあげ、シリーズトップを守った。

 一方、参加20台とこちらも多くのエントリーを集めたN2クラスは、ただ一人、1分31秒台に乗せるぶっちぎりのタイムを叩き出した黒木陽介選手(MJTガルフDLランサー)が、ヒート1のタイムで逃げ切り、ポイントリーダーの北條倫史選手(DLitzzNUTECランサー)に並ぶ今季3勝めをゲット。この結果、いずれも2リッター4WDターボがしのぎを削るSA2とこのN2の2クラスが最終戦広島にタイトル争いが持ち越されることになった。

 このほかのクラスでは今回優勝を飾ったPN1クラス宝田ケンシロー選手(YHKYBabオクヤマスイフト)、PN2川島秀樹選手(DLオクヤマモンスターヴィッッツ)がともにチャンピオンを確定。すでに細木智矢選手(DLitzzSPMインテグラ)がタイトル確定済みのN1クラスは地元北陸の森大士選手(DL和合ニューテックインテグラ)が全日本初優勝を飾った。

 またSA1クラスでは青森のシビックスペシャリストの工藤清美選手(工藤ホンダDLワコーズシビック)が、アバルト500を駆った中島孝恭選手(テインYHルブロスB☆500)を僅差で抑えて今季4勝めを飾ってタイトルを確定。SC1クラスではヒート1のドライブシャフト破損でのリタイアから起死回生の走りで逆転優勝を果たした山崎迅人選手(YHゲンシンMAXミラージュ)が初の全日本タイトルを確定させた。

 SC2クラスはラリーストでもある田口勝彦選手(HKS・YH・テインランサー)が今季2勝めをマークしたが、4位に入った広島の梶岡悟選手(DLレイズ・ings・ランサー)が王座返り咲きを果たしている。大会のトリを務めるDクラスは、群馬の亀田幸弘選手(YH栗原オート企画インプレッサ)が、前戦でチャンピオン確定の谷田川敏幸選手(ADVANトラストクスコWRX)を抑え、初の全日本優勝を獲得した。

フォト/JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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