ARNフェラーリが連勝でタイトルに王手

レポート レース

2017年9月7日

9月2~3日、富士スピードウェイにおいて、スーパー耐久シリーズ(S耐)第5戦がシリーズ最長の10時間レースとして開催。ST-Xクラスでは開幕から5戦連続のポールを奪った#8「ARN Ferrari 488 GT3」(永井宏明/佐々木孝太/銘苅翼組)が2連勝を飾り、チャンピオンに王手をかけた。

ST-Xクラス優勝の永井宏明/佐々木孝太/銘苅翼組の#8 ARN Ferrari 488 GT3。

スーパー耐久シリーズ2017 第5戦 富士SUPER TEC
開催日:2017年9月2~3日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:FISCO-C、富士スピードウェイ株式会社

 7つのクラスに計57台が参加して行われた決勝は朝の8時にスタート。ST-Xクラス(参加9台)では、ポイントリーダーの#8フェラーリがトップをキープして周回を重ね、ペースを守って周回する#1「スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組)を引き離していった。

 そして、レースも折り返しを迎えた頃に#1 GT-Rはタイヤバーストで後退。その後、トップ争いは#8フェラーリと#777「D'station Porsche」(星野敏/荒聖治/近藤翼組)の2台に絞られ、ピットインのたびに順位が入れ替わる接戦を繰り広げた。しかし徐々に#8フェラーリがトップの座をより確実なものにし、2 位を1分以上引き離してゴール。これで#8フェラーリが、シリーズタイトルに王手をかけた。

 ST-TCRクラス(5台)では、#10「Racingline PERFORMANCE GOLF TCR」(Philippe Devesa/密山祥吾/脇阪寿一組)が参戦2戦目で初優勝し、ホンダ・シビックTCRの連勝を「4」でストップ。ST-1クラス(2台)は、#31「Nissoku Porsche991GT3 Cup」(小川勝人/影山正美/富田竜一郎組)が4連勝でチャンピオンを決定。

 ST-2クラス(4台)は、#59「DAMD MOTUL ED WRX STI」(大澤学/後藤比東至/谷口信輝組)が今季3勝目でタイトル獲得。ST-3クラス(9台)は#62「DENSO Le Beausset RC350」(嵯峨宏紀/中山雄一/山下健太/平木湧也組)が逃げ切り、今季2勝目でタイトルに王手を掛けた。

 最激戦区となったST-4クラス(15台)は、#93「SKR ENGINEERING ings S2000」(太田侑弥/佐々木雅弘/柴田優作組)がトップを走行中、残り10分を切った時点で右フロントのホイールが外れて緊急ピットイン。これで#86「TOM'S SPIRIT 86」(松井孝允/蒲生尚弥/坪井翔/井口卓人組)がトップに立ち、4連勝を飾ってタイトルを決定した。

 ST-5クラス(13台)は#37「DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D」(関豊/梅田剛/井尻薫組)が今季初優勝を飾り、2位の#88「村上モータースMAZDAロードスターND」(村上博幸/脇谷猛/加藤正将/雨宮恵司組)がタイトルを獲得した。

フォト/©スーパー耐久機構 レポート/皆越和也

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