“最後の鈴鹿1000km”、SUPER GT第6戦はEPSON NSXが10年ぶりの優勝を飾る

レポート レース

2017年9月1日

8月26~27日、鈴鹿サーキット(三重県)においてSUPER GT第6戦がシリーズ最長の1000kmレースとして開催され、GT500クラスでは#64「Epson Modulo NSX-GT」(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組)がチームとして10年ぶりの優勝を果たし、NSXが前戦富士に続いて連勝を決めた。またGT300クラスでは#65「LEON CVSTOS AMG」(黒澤治樹/蒲生尚弥組)が、終盤に逆転して今季初優勝を飾った。

2017 SUPER GT Round6 第46回インターナショナル SUZUKA 1000km
開催日:2017年8月26~27日
開催地:鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
主催:KSCC、SMSC、株式会社モビリティランド

GT500クラス優勝を果たした#64「Epson Modulo NSX-GT」。
GT300クラス優勝を果たした#65「LEON CVSTOS AMG」。

 真夏の4輪耐久レースとして半世紀以上にわたり親しまれてきた「鈴鹿1000km」は、来年に衣替えをしてFIA-GT3車両を中心とした10時間レースとなる。SUPER GTのシリーズ戦も5月に300kmレースとして開催されることになったため、伝統の1000kmレースは今年が最後の開催となった。ジェンソン・バトン選手や小林可夢偉選手といった元F1ドライバーがスポット参戦することもあり、決勝日には4万5,000人ものファンが鈴鹿に詰めかけた。

 12時38分からスタートした決勝レースは、13周目にトップを奪った#17「KEIHIN NSX-GT」(塚越広大/小暮卓史組)が後続を引き離して独走となるが、43周目にアクシデントが発生してセーフティカー(SC)が導入され、マージンはゼロとなる。レース再開後も#17 NSXがレースを支配したが、中盤の95周目にまたもやアクシデントがあり、2度目のSC導入でリードは再び消える不運。

 1レースは2/3を消化した123周目に、安定した走りで周回していた#64「Epson Modulo NSX-GT」がトップに立ち、これに#17 NSXが続く形となったが、147周目のスプーンカーブで突然#17 NSXの左リアタイヤがバーストして無念のリタイアとなった。

 12番手スタートから2位と驚異の追い上げを見せたのが、82kgものハンディウェイトを搭載する #23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)。中盤のピットアウト時にファストレーン優先権違反のために、ドライブスルーペナルティを受け、同一周回の最後尾である12番手まで順位を落としていたが、終盤には再び2位へ順位を上げてゴールした。

 また#100「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/伊沢拓也組)も追い上げを見せて3位の#1「DENSO KOBELCO SARD LC500」(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組)と激しいブレーキング競争を展開してスタンドを沸かせ3位を奪った。

 レースは薄暗くなった18時28分にチェッカー。#64「Epson Modulo NSX-GT」2位の#23 GT-Rがポイントリーダーに立つことになった。

 GT300クラスは序盤にJAFマザーシャシー勢がトップ3を占める走りを展開したが、終盤にトップを奪った#65「LEON CVSTOS AMG」が今季初優勝。2~3位に#88「マネパ ランボルギーニ GT3」(織戸学/平峰一貴/山西康司組)、#87「ショップチャンネル ランボルギーニ GT3」(細川慎弥/佐藤公哉/元嶋佑弥組)と2台のウラカンがゴールした。

レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部

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